資金比例抽選とは、申込株数(つまり用意した資金量)が多いほど抽選の票数が増え、当選確率が上がる抽選方式です。100株で申し込んだ人が1票なら、1,000株で申し込んだ人は10票を持つ、というイメージです。まとまった資金を用意できる投資家に有利な仕組みで、1人1票の完全平等抽選とは正反対の性質を持ちます。
代表的なのはSBI証券で、ネット配分の60%が申込株数に応じた抽選、30%がIPOチャレンジポイントの多い順、10%が総合判断という配分です。株数比例の枠が大きいため、少額で申し込むと当たりにくい一方、落選するたびにポイントが貯まる仕組みで補われています。多くの証券会社は、完全平等抽選の枠と資金や実績で差がつく枠を組み合わせた「ハイブリッド型」で、どの枠がどのくらいかは会社ごとに違います。各社の方式は証券会社比較で確認できます。
資金比例の証券会社でも、申込自体に費用はかからず、外れても損はしません。ただし申込時に資金が必要な会社(前受金あり)では、株数を増やすほど拘束される資金も増えます。資金が少ないうちは、資金比例の会社で無理に株数を積むより、完全平等抽選や前受金不要の証券会社を複数持ち、申し込める銘柄すべてに100株で申し込むほうが当選のチャンスは増えます。
票数が増えるのは「申込株数に比例して」であって、当選したときに配分される株数も増えるとは限りません。また資金比例の会社に大口資金を置いても、人気銘柄の倍率は高く、当選は保証されません。抽選方式の違いはIPOの抽選方式は証券会社でどう違う?で比べています。