IPOの抽選は、証券会社ごとにやり方が違います。同じ銘柄に申し込んでも、どこから申し込むかで当たりやすさが変わります。
大きく分けると3つのタイプがあります。
多くの証券会社は1社の中でこれらを組み合わせています。たとえば「配分の10%は完全平等抽選、残りは実績で優遇」といった具合です。
資金が少ない初心者にとって重要なのは、①の枠がどれだけあるかです。順番に見ていきましょう。
完全平等抽選は、申し込んだ人全員に平等に1票が割り当てられる方式です。口座を開いたばかりの人も、何年も取引している人も、まったく同じ確率で抽選されます。
初心者にとって、これがいちばん分かりやすく、いちばん不利になりにくい方式です。
配分のすべてを完全平等抽選にしている証券会社もあります。
一部を平等枠にしている会社もあります。
大手証券の「10%」は少なく見えますが、主幹事を務める銘柄では配分される株数そのものが多いため、実際の当選本数は決して小さくありません。
その証券会社での取引実績や預かり資産に応じて、抽選の当たりやすさが変わる方式です(ステージ制抽選)。
初心者は当然いちばん下のステージから始まるので、この枠では不利です。ただしこれらの会社にも実績と無関係の枠が別に確保されています(SMBC日興は10%、SBIネオトレードは10%、岡三オンラインは第三抽選として10%以上)。実績ゼロでも参加する意味はあります。
SBI証券にはIPOチャレンジポイントという独自の制度があります。抽選に外れるたびに1ポイント貯まり、次回以降にポイントを使うと使ったポイントが多い人から順に当選する専用枠(ネット配分の30%)に挑戦できます。
落選が無駄にならないため、コツコツ申し込み続ける人ほど有利になる仕組みです。
大和コネクト証券は少し変わっていて、残り30%の優遇抽選が39歳以下・NISA口座あり・投信積立ありなどの条件で抽選券が増える設計です。取引実績ではなく属性で優遇されるため、若い初心者ほど有利という珍しいタイプです。
3つだけ意識すれば十分です。
1. 完全平等抽選の枠が大きい会社を軸にする
資金力で負けない土俵で戦えます。マネックス証券・DMM.com証券・松井証券あたりが代表的です。
2. 複数の証券会社に口座を持つ
抽選は証券会社ごとに行われるので、口座の数だけ抽選に参加できます。1社だけだと機会がそのぶん少なくなります。
3. 前受金が不要な会社を混ぜる
申込時にお金が不要な会社なら、同じ資金で複数の銘柄・複数の会社に申し込めます。資金が少ないほどこの差は大きくなります。
なお、抽選方式は各社が変更することがあります。申し込む前に、その証券会社の最新の案内も確認してください。
各証券会社の抽選ルールは証券会社比較のページで1社ずつ詳しくまとめています。当選のチャンスを広げる実践的な工夫はIPO抽選に当たりやすくするコツをどうぞ。
必要な資金の目安を知りたい方はIPOはいくらから始められる?、家族の名義を使う方法は未成年や家族名義でIPOに申し込める?で解説しています。
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