📖 まんがでわかるIPO
むずかしい言葉は抜きに、まずは全体像をつかみましょう。


まずは証券会社比較ページから、口座を開設する証券会社を選びましょう。
IPO(新規公開株)は、それまで株式市場で売買されていなかった会社が、はじめて証券取引所に上場することです。上場の直前に、その会社の株を「公開価格」という決まった値段で買える機会があり、ほしい人が多いので抽選になります。当選した人は公開価格で株を買い、上場した日に市場で最初につく値段「初値」で売ることができます。
この「公開価格で買って初値で売る」が、初心者が最初に覚えるIPOの基本形です。2025年に上場した65社では、初値が公開価格を上回った銘柄が82%(53社)、100株を初値で売ったときの損益は平均で約+4.9万円でした。もちろん公開価格を下回る銘柄もあり、その年は10社ありました(公開価格と同じ値段で始まった銘柄も2社)。くわしい数字は利益が出る仕組みと2025年のIPO成績にまとめています。
IPOは、その銘柄を取り扱う証券会社からしか申し込めません。なので口座が先です。口座開設はスマホで10分ほどで申し込め、本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカード)とマイナンバーがあれば、早い証券会社では翌日から使えます。
どの証券会社を選ぶかで当選のしやすさが変わります。理由は、証券会社ごとに抽選の方法が違うからです。資金が多い人ほど当たりやすい「資金比例抽選」の会社もあれば、1人1票の「完全平等抽選」の会社もあります。初心者に向いているのは、申込時にお金を入れておかなくてよい「前受金不要」の証券会社で、資金が少なくてもたくさんの銘柄に申し込めます。
最初の1社は証券会社比較で「前受金不要」「完全平等抽選」の印がついたところから選ぶと失敗しにくいです。慣れてきたら2社目、3社目と増やしていくのが一般的で、口座の数だけ抽選のチャンスが増えます。
上場する会社が発表される(上場承認)と、およそ1か月後の上場に向けてスケジュールが動き出します。申込できる期間(ブックビルディング期間)は5営業日ほどしかなく、ここを逃すと参加できません。
申込は、証券会社のサイトやアプリの「IPO」のメニューから、銘柄を選んで株数(通常は100株)と申込価格を入れるだけです。申込価格は、仮条件という値段の範囲の中から選びますが、初心者は「上限価格」か「成行」を選んでおけば問題ありません。上限より下の値段で申し込むと、公開価格が上限で決まったときに抽選の対象から外れてしまいます。
申込期間が終わると、公開価格が正式に決まり、その翌日前後に抽選結果が出ます。結果は証券会社のサイトとメールで通知されます。外れても費用は一切かかりません。
このサイトのIPO一覧とカレンダーには、申込期間・抽選日・上場日がすべて載っています。「今日やること」の欄を朝に見れば、申込や購入の締切を逃さずにすみます。
当選しても、自動で株が買われるわけではありません。「購入意思の表示」や「購入申込」と呼ばれる手続きを、期限(抽選日から2〜3営業日が多い)までに自分で行う必要があります。これを忘れると当選は消えてしまい、実際に当たったのに買いそびれる人が毎回います。
購入手続きのときに、公開価格×株数のお金が口座に必要です(前受金不要の証券会社でも、ここでは入金が要ります)。入金から手続きまでの流れは当選したらどうする?で説明しています。
当選したけれど「やっぱりやめたい」というときは、購入手続きをしなければ辞退になります。ただし証券会社によっては辞退にペナルティがあるので、申込前に確かめておきましょう。
上場日の朝、取引が始まる前に「成行で売る」注文を出しておくと、初値がついた瞬間にその値段で売れます。人気の銘柄では初値がつくまで時間がかかり、昼過ぎになることもあります。売ったお金は2営業日後に口座に入ります。
初値で売らずに持ち続けることもできますが、初心者のうちは「初値で売る」を基本にして、まず一度流れを経験するのがおすすめです。
必要な資金は「公開価格×100株」です。2025年の65社では、いちばん少ない銘柄で約2.1万円、中央値で13万円、いちばん多い銘柄で約45.2万円でした。10万円未満で申し込めた銘柄が21社あったので、10万円あれば年に20回前後のチャンスがあったことになります。くわしくはIPOはいくらから始められる?をどうぞ。
ある銘柄の流れを、日付の例で追ってみます。
承認から上場まで約1か月、自分が動くのは「申込」と「当選したら購入手続き」と「上場日に売る」の3回だけです。
はじめての方はこちら
まずは「IPOとは?」から
IPO用の証券会社の選び方
IPOに強い証券会社をどう選べばいいか、初心者が押さえるべき3つのポイントを解説します。前受金の要否、抽選が平等かどうか、取扱銘柄の多さという観点から、最初の1社の決め方が分かります。
初めてのIPO、どれを選べばいいか
銘柄がたくさんあってどれを選べばいいか分からない、という初心者向けに、IPO選びで見るべき3つの指標を解説します。必要資金の考え方や、初心者が無理なく参加できる銘柄の見分け方もあわせて紹介します。
IPOはいつ申し込むべきか|タイミングを逃さない!
IPOには上場承認から申込期間、抽選日、上場日という決まった流れがあり、申込期間はわずか数日しかありません。タイミングを逃さないための基本の流れと、毎日の確認を習慣にするコツを解説します。
IPOで利益が出る仕組み|~初値売りとは~
IPOで利益が出る基本の仕組み「初値売り」を、公開価格と初値の関係からやさしく解説します。なぜ公開価格より高い初値が付きやすいのか、逆に公開価格を下回るリスクもあることまで、初心者向けにまとめました。
IPO抽選に当たりやすくするコツ
IPOの抽選は運任せに見えて、申し込み方を工夫すれば当選のチャンスを広げられます。複数の証券会社から申し込む、家族の名義を活用する、平等抽選の枠を狙うなど、初心者でもすぐ実践できる基本のコツをまとめました。
IPOの申込を始めよう
いま申込受付中・上場予定のIPOを一覧でチェックできます。